苔を見ながら、お寺の構図の美しさ、ワビサビ、彩りも盛り込まれた写真を見てみませんか?苔の緑と、お寺の歴史が奥深い味わいを見せてくれます。さらに、季節とひかり。ひかりの世界をご覧ください。また、そういうワクワク、いいなと思う気持ちは、皆さんの数だけ違ったものがあると思います。ご自分のワクワクすると思う世界、写真、光景を是非探して、見つけてみて下さい。(今回は写真だけででも、お楽しみ下さい)
次は、広隆寺。
なんと、飛鳥時代(600年ごろ)に建てられた京都最古の寺院。弥勒菩薩で有名です。
入口には、やはり仁王像。
広隆寺楼門。この門が建てられたのは、江戸時代中期。仁王はお寺の守護。「阿」(写真左)・「吽」(写真右)。


昔に思いを馳せる・・、サイレントムービーへ。
ここから、トーンを変えます。松の枝ぶりがカッコよく、またそれが、戦前のサイレントムービーを連想させます。(歌舞伎役者のような化粧の濃い、お侍が境内を横切るような気がします)





苔緑て 早春の影 いきしろく 【 プロジェクト X 】
なんのこっちゃ・・?緑色の苔の絨毯の上に長く伸びた影になぜか、春を感じます。




弥勒菩薩も人間に感じた。
最後は真面目に。


この中に、弥勒菩薩半跏像「宝冠弥勒」が安置されていた。(撮影禁止なので、写真はありません)
私は、宝冠弥勒に会いに行った。
すると、彼は私にこう言った。「何しに来た?」
私 「あなたが、何者かを見に来た」
宝冠弥勒 「何者だった?」
私 「まだ、よく分からない」
そこで、周りから声がして途絶えた。
そのあと、じっくり見ているとあることに気付いた。(これは、私の妄想?)
拝観の順路に従って、宝冠弥勒を向かって右側から見ると、何故か非常に悩んでいるようにみえた。どうしようもなく困り果てて、震えているようにも。
しかし、正面にくると不敵な笑みを浮かべて、自信満々、欲望むき出しの表情に見えた。
ところがさらに少しづつ右へ進みながら見る角度を変えて行くと、ある瞬間から、急にこの世とは思えない、極楽?この上ない穏やかな微笑みに変った。
この角度が、よく写真に撮られている角度である。何をしても許してもらえそうな、おおらかさ。「あなた自身、ありのままでいいんだよ」と言われているような。
そういう意味では、すごく、人間身があるように思った。と言うか、改めて「人間」を教えてもらった。
だから、昔つい、弥勒菩薩像を触ってしまった学生の気持ちも分かる気がする。引き込まれて、トリップするのだから・・・。
ナーンテナ。信じるかどうかは、ホンマに貴方しだい。自分の楽しみ方で宝冠弥勒像に接してみて下さい。
霊宝殿の外に出たらこんな、掲示が。

そう、ついこれをやっちゃうのが、人間なんすよね。(ありのままで、ええねん)
モチロンですが、他人に迷惑を掛けることは、NGですが。

このブログの前編である 苔むす 緑の劇場へ【2】~苔のtera~【春を待つ、法然院】 | Fun-Desire-Blog (fun-desier-blog.com) と一緒に見て頂ければ、より苔、お寺をこう見るとこんな風に感じられるんちゃいますか?というのが見れると思います。天気のいい日はひかりと影のコントラストが、雨の日には、雨のしずくと均一なひかりで幻想的であったりします。勿論曇りの日も、あいまいな雰囲気とお寺の歴史が合わさってそれはそれで、そういう日も、そういう瞬間も、またもっと、そういう時代もあることを感じることができます。ここでしか、また、あなたにしか感じることができない、そんな時間と空間を見つけてみて下さい。
広隆寺見どころ-修学旅行・観光ポイントまとめ - 京都ガイド (kyototravel.info)

