何となく、ワインに興味がある。だけど、ワインの種類とか産地、ワインに合う料理・・、調べるの大変そう。ワイン飲みながら友人などに紹介できる、いろんな情報があったらなァと思いました。
私もそうなんですが、ワインを選ぶ基準が分からないでいます。銘柄とか、ぶどうの種類などから、なんとなく選ぶことはあると思いますが、何か物足りない気がします。ここでは、ワイナリーやワイン生産者について調べて、紹介していきたいと思います。多分ですが、日本のワイナリーなら、何県にあって、どういう特徴でという情報になるので、ワインの種類やブドウの種類比べて、イメージも湧きやすいのではと思います。今すぐは、行けないかも知れませんが、その気になれば、現地に行って自分で見たり聞いたり、試飲もできると思います。
では、早速。

- 井筒ワイン(長野県 松本市)
- 桔梗ヶ原について
- 井筒ワインの味わい(感想)
- 塩尻志学館高校のワインづくり
- まとめ
1.井筒ワイン(長野県 松本市)
井筒ワインは、昭和の始めにワインメーカーとして創業されました。
その形態は、ブドウを購入してきてワインを醸造するのではなく、自ら育てて収穫したブドウでワインを作るというもの。
そして様々な品種のぶどうを栽培することに成功し、気軽に飲めるワインから長期熟成タイプまで、多数のワインを製造されています。
残念ながら、今はコロナの影響により試飲は中止されていますが、ワイナリーにある店舗では気軽にいろいろ試せるよう、自分で冷蔵庫から取り出して自由に試飲が出来るようになっています。(ジュースも試飲できます)試飲については、コロナの終息後にはまた再開を予定されているそうです。
現在のワイナリー・販売所の状況については井筒ワインのHPを参照して下さい。
http://www.izutsuwine.co.jp/
今回、井筒ワインさんは、私のちょっとした質問などにも年末のお忙しい中、丁寧にご回答頂き、助かりました。ありがとうございました。

<井筒ワインさんのHPから>
昭和8年、信州は桔梗ヶ原の地にワイン醸造メーカーとして創業以来、現在まで75年あまりの間、桔梗ヶ原一帯でのブドウの栽培、収穫を背景に醸造から瓶詰めまで一貫して行うワイナリーとして、土地に根ざしたワインの質、価値を追求しています。
古くから生食用として地場の特産品であるコンコード種ブドウ、ナイヤガラ種ブドウより醸造する製品群は、果実味を生かした自然で親しみ易い飲み口と新酒、酸化防止剤無添加などのスタイルが、桔梗ヶ原のワインあるいは地酒として国内ワイン市場だけにとどまらず、他に類を見ない独自の商品価値、分野を確立しています。
一方、早くからヨーロッパ本来の醸造専用品種の導入にも力を注いで来た結果、いくつかの主要品種の栽培に成功し、特に桔梗ヶ原産メルロ種ブドウは国際品評会で賞を受けるなど一躍世界的にも認められる産地となっています。
2.桔梗ヶ原について

ワイン産業を発展させるために、長野県は2013年にNAGANO WINEをブランド化を図るために「信州ワインバレー構想」を打ち立てました。その長野県4つのワインバレーのうちのひとつに桔梗ヶ原ワインバレーがあります。桔梗ヶ原は長野県 松本市の南部で、もともと土壌などが農業に向いていなかった部分がありましたが、この土壌に加えて、朝と昼の気温差が大きいこと、降水量が少なく、日照時間も長いなどブドウの栽培に向いた土地であるとして、豊島理喜治によって明治始めに20数種類以上のブドウが栽培されました。
しかしながら、多くのブドウ種は寒さに弱く、残ったのは現在も育てられているコンコード、ナイアガラの2品種でした。米国マサチューセッツ州コンコード市とカナダのオンタリオ州とニューヨーク州のナイアガラの滝附近に広く栽培されている典型的なアメリカ種でした。現在では、ヨーロッパ品種のメルローやシャルドネ、他にもシャインマスカットなど多くの種類のぶどうが栽培されています。

3.井筒ワインの味わい(感想)
井筒ワインで販売されているワインを実際に飲んでみました。
NACメルロー[桔梗ヶ原]2018
■長野県原産地呼称管理委員会認定品
ヨーロッパ品種のメルローです、この桔梗ヶ原で栽培を定着させることに成功した品種です。

●味わい(Web上)
果実味があり、ちょうどいいタンニンと柔らかさ
●味わい(個人)
渋み・重みの中にほんのり果実味を感じるワインでセオリーとは違うかも知れませんが、たらこスパゲティーと合わせると、たらこの臭みみ たいなものが旨味に変わった気がして、とても楽しめました。

井筒ワイン NAC メルロー 720ml / 日本ワイン 長野県原産地呼称認定 信州 赤ワイン
無添加ナイヤガラ [ 白ワイン 甘口 720ml ]
寒さに強かったナイヤガラのワインです。

●味わい(一般)
飲みやすく、ナイヤガラの個性ある香りと素直に広がるフルーティーな甘みのあるワイン。味はそんなに濃くない。
●味わい(個人)
ジューシーでスッキリした甘みの中にほわっと少しだけツンとしたワインの香りで最初の甘みをキリッと押さえ、そのあとまた甘みとキリッとした香りが交互に現れる味わいです。ゴルゴンゾーラスパゲッティーなど、チーズの香りやホワイトソースに甘みが混じって、豊かな味わいになります。

井筒ワイン(白) 720ml ※無添加ワイン ※甘口
ワインでコルク栓を開けるとき、油断してるとスクリューが斜めにねじ込まれたり、途中でコルクが割れたり。そうならないよう、自分に合ったワインオープナーを探してみて下さい。
ワインオープナーの選び方 ~ 種類別の特徴とコルクを開ける難易度を解説! (wine-bzr.com)
4.塩尻志学館高校のワインづくり
桔梗ヶ原にある塩尻志学館高校ではワインを実際に生産しているそうです。(学祭などの時期のみ)その経緯は第二次世界大戦中の1943(昭和18)年から、酒石酸をとるために果実酒類の免許が下りたというものです。今ではワインの知識を深め食品産業に貢献できる人材を育てるために、塩尻市の補助も受けながら「海外ワイン研修」でカリフォルニアなどへ行っています。普通に考えると、せっかく作ったワインの試飲できず残念に思いますが、2~3年後、同窓会で開けるほどよく時間の経ったワインは、きっと美味しいんでしょうね。
http://www.nagano-wine.jp/winery/kikyogahara/shiojirishigakukan/

5.まとめ
長野県 松本市 桔梗ヶ原にある、井筒ワイン、昭和8年から長きに渡り地域に根差したワインや、気軽なワイン、さらに酸化防止無添加へこだわっておられ、生ワインには人気があります。多くのブドウ品種を育てることに成功し、多種のワインを生産して、幅広いお客様に楽しんで頂けるようなワインを目指して来られました。
長野県の信州ワインバレー構想内にもある、長野県で作られたブドウでのワイン生産とヨーロッパのブドウによるワイン増産によって認知度を上げる構想もある中での、ご苦労もあると思われます。これからも、生ワインなどのこだわりのワインで楽しませて下さい。
「信州ワインバレー構想グレードアップ版2020」も最近プレス発表され
・ワイン産地の形成
・プロモーション
・ワインをコンセプトにした観光地域づくりの推進
・価値の向上
などの目標を再設定してNAGANO WINEのブランド化をさらに推し進めるそうで、楽しみです。
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=051&ng=DGXZQOFB2541D0V21C20A2000000
https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kensei/koho/chijikaiken/2020/documents/20201225chiji1.pdf
このブログ書いてから思ったのですが、ほんの少しにせよ、飲むワインにも意味が繋がっていると違った味わいになりそうな気がしました。次回の五一わいんも同じ桔梗ヶ原のワインなので、もう少し調べるとワインの味わいも変わるかなと、こちらも楽しみです。 つづく。
井筒ワインさんのオンラインショップ
https://shop.izutsuwine.co.jp/products